周囲の助け

ひとりで抱え込まず、助けを求めよう

10〜20パーセントの母親が経験するといわれる産後うつは、出産によって起こる女性ホルモンの急激な変化が要因のひとつとされています。多くの場合、産後2〜3週間後から始まり、気分が落ち込む、何の感情も沸いてこない、わけもなくイライラするなど精神的に不安定な状態になり、食欲不振、不眠など身体的にも症状が表れるのが特徴です。 産後うつはここ数年増加傾向にあります。しかし、慣れない育児に一生懸命な母親が、自分が産後うつになっていると認識することは難しいです。身近な夫が妻の異変に気づき、重症化する前に適切に処置されることが望まれます。いきなり、心療内科を受診することに抵抗がある場合は、地域の保健師に相談しましょう。話を聞いてくれるだけでなく、医療機関や公的サービスについての情報も提供してくれる頼れる存在です。 身近な相談窓口である保健師の存在や役割をもっと周知してもらうことが、産後うつで苦しむ多くの女性を救うことにもつながります。

病院で治療が必要な産後うつ

日本人の2人に1人が経験するといわれるマタニティブルーですが、自然に治ると思って放っておくと産後うつに発展することがあります。短くて1か月、長いと2年以上も続くことがあり、ほとんど「うつ」と同じ症状が起こります。産後うつは、精神科や心療内科での治療が必要ですが、赤ちゃんのお世話で夜中に何度も起きるための睡眠不足や育児疲れと思って発見が遅れてしまうことがあります。 また、出産後は思うように外出できずストレスがたまり、すべてが赤ちゃん中心の生活に変わるので、孤独感や寂しさを感じやすくなります。この時周囲は、「頑張りなさい」や「しっかりしなさい」といった励ましの言葉をかけることは逆に否定されたと思い、相手を追いつめてしまうことがあります。頑張っていることを認めて感謝を伝え、何をしてもらいたいか話を聞き、一緒に協力するという姿勢を見せることで母親に安心を与えることができます。